

マンガ文化に大きな足跡を残した手塚治虫の業績を記念する「手塚治虫文化賞」(朝日新聞社主催)の第18回贈呈式が30日、東京・築地の浜離宮朝日ホールで行われた。
年間のベスト作品に対して贈られるマンガ大賞に選ばれた『3月のライオン』(白泉社)の作者、羽海野チカさんには、鉄腕アトムのブロンズ像と副賞が贈られた。
斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に送る新生賞に輝いたのは、『アノネ、』(秋田書店)、『みつあみの神様』(集英社)などの今日マチ子さん。代理で女優の青柳いづみさんが登壇され、鉄腕アトムのブロンズ像と副賞を受け取った。
短編賞には『鬱ごはん』『オンノジ』(秋田書店)などの施川ユウキさん、マンガ文化の発展に寄与し個人・団体などに贈られる特別賞には、『まんが道』(中央公論新社など)『愛…しりそめし頃に…』(小学館)の藤子不二雄Aさんがそれぞれ選ばれた。
関係者による推薦の多かった20作品から朝日新聞デジタル会員の投票により選ばれる特別企画・読者賞には、『宇宙兄弟』(講談社)の小山宙哉さんが選ばれ、記念の盾と副賞が贈られた。
受賞スピーチで羽海野チカさんは、『リボンの騎士』に出てくるドレスや動物の愛らしさに夢中になり、たくさんまねて描いていたという子ども時代のエピソードに触れつつ、手塚先生の名のついた賞を授与されたことの喜びを改めて語った。贈呈式の後は、マンガ家・ヤマザキマリさんとの受賞記念対談も行われ、約400人の観衆を魅了した。
羽海野チカさん受賞スピーチ、羽海野さん×ヤマザキさん対談の詳しい内容はdot.にて、近日公開予定。
【関連リンク】
『3月のライオン』は『ヤングアニマル』(白泉社)にて好評連載中
http://3lion.younganimal.com/