橋下徹・大阪市長が率いる「大阪維新の会」のナンバー3、浅田均政調会長による一方的な誹謗中傷で始まった、週刊朝日と浅田氏のバトル。週刊朝日に対し、浅田氏はダンマリを決め込んでいるが、維新の会内部からも浅田氏の態度に疑問の声が上がっている。
週刊朝日の反論記事が掲載され、ネットニュースなどでは維新の会の発言に注目が集まったが、維新の会の公式ツイッターはこの件に関しては一切、触れておらず、沈黙している。先週号の反論を読んだ維新の会所属の議員が不安げにこう言う。
「週刊朝日に衆院選の候補者の名前までしゃべった、と責められた浅田さんは当初、『言ってもいないことを勝手に書いた』と幹部らに説明しとったんや。しかし、そちらの反論を読んでみんな、ビックリしたわ。インタビューは録音され、浅田さんが記事の修正をお願いしたメールまで掲載されとった。それ以降、本人から説明はないが、維新の会を代表する政調会長がこんなみっともない対応しとったら、あかんやろう」
浅田氏の言い分のみを鵜呑みにした大阪維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は5月末、同会所属の全議員に対し、言論封殺ともとれる「取材自粛を要請する通達文」を一斉配信した。一部の議員らはこの通達に反発し、匿名を条件にこう語った。
「維新の会が注目されるようになり、浅田さん、舞い上がってしゃべったんやろう。そのせいでこんな騒動になり、迷惑やわ。週刊朝日に対し、ツイートで恫喝したまではよかったが、ブツを出されて反論されたら、何も言えんようになり、腰砕けになった。まあ、優柔不断な浅田さんらしいわ。こんな人が政調会長でこの先、国政進出なんかできるんかいな」
※週刊朝日 2012年6月22日号