放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は「神宮前 らかん・果」の「春のいなり寿司弁当」。
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新型コロナウイルス感染拡大により……と、先週と同じ書き出しである。
コンサートやイベントの多くが中止や延期になっていることは皆さんご存知のとおり。ではテレビ局はどうなっているかというと、まず、いい話としては、在宅率が上がっているために、軒並み高視聴率が出ている。
もちろん、“コロナ特集”はどこも高視聴率で、専門家の中でも、特に白鴎大学特任教授の岡田晴恵さんは“分身の術”でも使っていらっしゃるかのように出ずっぱりだし引っ張りだこだ。
また、フジテレビが『グッディ!』の後に『ONE PIECE』をオンエアしていることが評価されている。「子供が見られる番組を昼間に放送してほしい」という視聴者の要望に応えたカタチだ。
悪い話は、挙げだしたらキリがないが、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)を皮切りに、すべての公開番組が無観客になっている。ロケ番組やグルメ番組は企画そのものを考え直さなければならないし、「総集編」が目立っているのは、収録が飛んでしまっているからだ。
出演者もスタジオ入りの寸前までマスク着用を強いられ、アルコール消毒はもちろん、検温がある番組も。「なんとか、気分を明るく」「少しでも盛り上がりたい」と、「いつもと違うお弁当」を考えていたデスクの目に留まったのが『神宮前 らかん・果』が4月25日まで期間限定で用意した「春のいなり寿司弁当」だ。