週刊朝日は6月8日号で、「大阪維新の会」ナンバー3の浅田均政調会長のインタビュー記事を掲載した。「維新の会参謀 浅田均大阪府議会議長激白150分 橋下徹選挙戦略の全貌」というものだ。記事掲載後、浅田氏本人がツイッターで「捏造に近い」などと週刊朝日を誹謗中傷しはじめた。浅田氏のツイートはまったくの事実無根だ。
インタビューを受けた浅田氏はツイッターで、
〈記事は全体として捏造とは言えないが虚構に近い。週刊朝日側の作ったストーリーの中で僕の話が利用されている。加えて、これが致命的ですが、明確に全く話もしていないウソが書かれています〉(5月31日2時2分)
などと、批判を展開したのだ。
週刊朝日は5月31日夕、ツイートの真意を確かめるため、浅田氏に対し、「ツイート削除要請および質問状」を出した。さらに、維新の会の橋下代表と松井幹事長の2人に対しても、この件について浅田氏からどのような説明を受けたか▽ツイートの一部に「今後、大阪維新の会として『週刊朝日』の取材は受けません」とあるが、これは維新の会の総意なのか、などと質問状を出した。
しかし、質問状の回答期限が過ぎた後も、記者は浅田氏の携帯電話に連絡したが一切出ようとしない。経新の会事務局に対して、橋下氏と浅田氏の回答を求めたが、電話口に出た男性は、「連絡がとれない。あらためて電話してくれ」。指定の時間に電話すると、別の女性が出て、「私はボランティアなのでわからない」などと答えるばかりで、誠実に回答しようとする姿勢は示さなかった。
このような浅田氏の態度を放置するなら、橋下氏の道義的責任も出てくるだろう。
維新の会の品性と責任感がいま問われている。
※週刊朝日 2012年6月15日号