ドン小西
ドン小西
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安倍晋三(内閣総理大臣)/1954年生まれ。91年、父晋太郎が死去し、93年衆院選に出馬し初当選。2006年、総理大臣に就任するも翌年退陣し、12年に再就任。新型コロナウイルスの感染拡大で4月7日、緊急事態宣言を発令=4月12日、自身のSNSを更新し、歌手の星野源の曲「うちで踊ろう」とともに、自宅ソファで愛犬とくつろぐ様子を公開 (c)朝日新聞社
安倍晋三(内閣総理大臣)/1954年生まれ。91年、父晋太郎が死去し、93年衆院選に出馬し初当選。2006年、総理大臣に就任するも翌年退陣し、12年に再就任。新型コロナウイルスの感染拡大で4月7日、緊急事態宣言を発令=4月12日、自身のSNSを更新し、歌手の星野源の曲「うちで踊ろう」とともに、自宅ソファで愛犬とくつろぐ様子を公開 (c)朝日新聞社

 4月12日、自身のSNSを更新し、歌手の星野源の曲「うちで踊ろう」とともに、自宅ソファで愛犬とくつろぐ様子を公開した安倍晋三内閣総理大臣。ファッションデザイナーのドン小西さんがファッションチェックした。

【写真】今回チェックした安倍首相のファッションがこちら

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 安倍さんのスーツ姿を「スキのない」って褒めたばっかりなんだけどさ。さすがにこの投稿は感じが悪い。家にいても、心配事が多くてくつろげない国民がほとんどなのに、自粛を頼んだ本人がソファに犬にお紅茶だもの。犬の撫で方まで国民の感情を逆撫でしてるよな。

 また、そのくつろぎをアピールするはずのファッションも大失敗。本革の上等っぽいベルトがのぞくズボンといい、ワイシャツといい、整髪剤で整えたヘアスタイルといい、いつものスーツ姿からネクタイを取っただけっていうイメージ。本当にくつろげるのか?ってツッコミたくなるよな。

 あたしの友だちにもいるんだよ。日本がキラキラ輝いていた昭和の時代に、一流会社にずっと守られて生きてきた人だけど、スーツは着こなすのに、オフの格好がかわいそうなくらいダサくて、まさにこれ。あたしの経験では危機感がない人がやりがちなオフファッションだよ。ま、この緊急事態に風俗店に行った野党議員もそうだが、こんなときに何してんの?と国民を不安にさせるセンセイ方の行動は、お控えいただけましたら。

■評価は……? 
2DON! 「昭和の時代のくつろぎ服」
※満点は5DONです。

(構成/福光恵)

週刊朝日  2020年5月1日号