4月2日の衆院本会議。起立する議員たちは全員マスク姿 (c)朝日新聞社
4月2日の衆院本会議。起立する議員たちは全員マスク姿 (c)朝日新聞社
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連日、独特のマスクで会見に臨む玉城知事(左)、4月10日、休業要請の対象業種を発表する小池知事のマスクは手作り風 (c)朝日新聞社
連日、独特のマスクで会見に臨む玉城知事(左)、4月10日、休業要請の対象業種を発表する小池知事のマスクは手作り風 (c)朝日新聞社
緊急事態宣言を出した直後の会見場。官邸スタッフも記者もマスク姿 (c)朝日新聞社
緊急事態宣言を出した直後の会見場。官邸スタッフも記者もマスク姿 (c)朝日新聞社

 新型コロナウイルス感染予防に必要なマスクの品薄が一向に解消されない。多くの国民は手作りマスクや市販マスクを洗って再利用して対応している。なのに、国会議員の皆さんはしっかり市販マスクを着用できているのはどうして?

【写真】独特のマスクで会見に臨む玉城知事と手作り風マスクの小池知事

 少し前の流行語ではないが、「今でしょ!」と言いたくなる。今すぐ必要な休業手当や給付金はもちろん、感染予防に必要なマスクも簡単には手に入らない。安倍晋三首相が「全世帯に布マスク2枚配布」と発表してから3週間たつが、布マスクとやらは、いまだに届かない。

 小池百合子東京都知事もついにマスク切れになったようだ。4月10日の会見では、小さなハートマークがちりばめられた生地の、手作り風のマスクで登場。4月3日の会見では市販マスクだった玉城デニー沖縄県知事は、8日、10日と会見のたびにオシャレなオリジナルマスクで登場している。

 それなのに、国会議員の皆さんはしっかり不織布製らしきマスクをしている。例外は、最前列で手ぬぐい風のマスクをしている小寺裕雄衆院議員ぐらいか。歳費削減も2割だけ、マスクも十分にある。そんな環境にいるから、国民の「今でしょ!」な気持ちがわからないのかな?

(文/本誌・鈴木裕也)

週刊朝日  2020年5月1日号