野球の開幕時期の設定も、おそらく5月6日以降に緊急事態宣言が継続されるかどうかで変わってくる。いくら各球団で感染リスクを避けながら時差をつけ、少人数での練習を行っているとはいえ、練習の強度は圧倒的に落ちている。選手は3月20日の開幕が延びた時点で一度強度を落としているわけだから、そこから1カ月以上が経過した。もう一度、開幕へ向け準備するとなれば、どれくらいの時間が必要になるのか。最低でも1カ月は要するだろう。

 この「1カ月」は、全体練習を開始してからの期間である。2週間でチームとしてコンディションを整えていき、残り2週間で実戦をこなす。それも、選手がある程度のコンディションを維持できているという前提に立ってのものだ。

 プロ野球は、まずは無観客で開幕することを前提に時期を設定することになるだろう。プロ野球の開幕判断は、アマチュアにも影響する。プロで管理の行き届いた本拠球場での開催が黄色信号なら、各地方の球場で消毒含めた感染防止策が万全にとれるかという疑問は拭い切れないからだ。

 私自身、いま一度気を引き締めたい。ご迷惑をおかけしました。

週刊朝日  2020年5月8-15日号

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