「不倫報道」が出ているアンジャッシュの渡部建(c)朝日新聞社
「不倫報道」が出ているアンジャッシュの渡部建(c)朝日新聞社
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 緊急事態宣言が発令された4月は、多くの商業施設が休業、学校でも休校が相次いだ。不要不急の外出自粛が今以上に求められ、新しい生活様式に多くの人が戸惑った。だが、コロナ禍でも不倫という「濃厚接触」をやめられない人たちもいた。

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 夫婦の問題などについて執筆や講演をしている「恋人・夫婦仲相談所」所長の三松真由美さんのもとには、緊急事態宣言下においても不倫に関する相談が寄せられ続けたという。お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(47)の不倫問題が報じられている折も折、実際にあったケースをもとに、解説してもらった。

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■“本命”に会えず、近所の男性に乗り換え

 首都圏の郊外に住むパート勤務の京子さん(仮名、40代)は、3年ほど前から不倫を続けている。相手は都内に勤める既婚の会社員男性だ。いわゆる「W不倫」である。だが、コロナ禍で「ステイホーム」となって以降、その“本命男性”とはSNSで連絡を取るだけで、2カ月近く会うことができずにいた。

 遠出ができなくなった京子さんだが、家にいると、不倫相手に会えない寂しさが募った。そんな気持ちを紛らわせようと、外出が好きだった京子さんは、緊急事態宣言後に近所で散歩を兼ねたショッピングが日課になっていった。行きつけのネイルサロンにも変わらず通い続け、女性としての身だしなみのケアも欠かさなかった。

 だが、それだけでは満たされない思いがあった。次第に京子さんは、本命男性の“代わり”となる不倫相手を外出先で物色するようになる。在宅勤務をしていた会社員の夫は家にいたが、「買い物に行く」と言えば疑われることはなかった。子どもは高校生だったため、放っておいても問題はなかった。

 自粛による時短営業などはあったが、それでも開いている店は多かった。小さな雑貨屋や居酒屋など、いろいろな店に立ち寄り、気になった男性には積極的に声をかけ続けた。

 そんなある時、京子さんは立ち寄った店の一つで新しい不倫相手を見つける。ジュエリーサロンの店主だった30代男性だ。強く惹かれたわけではなかったが、「代わりとしては十分だ」と思った。

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京子さんは不倫願望をにおわせ…