ドン小西
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マキシマ・ソレギエタ(49)=6月2日、再開した国立美術館を自転車で訪れる/エリザベス2世(94)=5月末、英国の都市封鎖以降初めて、城内で14歳の馬に乗る元気な姿を公開/マチルド・デュドゥケム・ダコズ(47)=5月28日、女性起業家を訪問 (GettyImages)
マキシマ・ソレギエタ(49)=6月2日、再開した国立美術館を自転車で訪れる/エリザベス2世(94)=5月末、英国の都市封鎖以降初めて、城内で14歳の馬に乗る元気な姿を公開/マチルド・デュドゥケム・ダコズ(47)=5月28日、女性起業家を訪問 (GettyImages)

 オランダのマキシマ妃、英国のエリザベス女王、ベルギーのマチルド妃ら各国の王室の女性たちを、ファッションデザイナーのドン小西さんがファッションチェックした。

【写真】今回チェックした3人の“着こなし”はこちら

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 どこもまだまだ混乱中なんだろう。世界の王室の女性たちにも、いつもとはひと味違う素顔が見えるよね。まず、オランダのマキシマ王妃。大胆な色や柄のファッションで知られるけど、この日はゲッツ!のダンディ坂野みたいな全身黄色。しかも自転車で公務だもの。このマイペースが元気の源か?

 同じ原色でもこちらは気品が違うベルギーのマチルド王妃。そもそも上流階級の出で、ゴールドのアクセサリーと真っ赤な上下に、オーダーした同色のマスクを合わせた浮世離れしたセンスも、いかにもロイヤルだよね。欧州では王妃がマスクをしただけでなんて優しい方!ってニュースになるし、ありがたみも増してそうだよ。

 最後は、久々に元気な姿を見せた英国のエリザベス女王。英国調のぶっとい袖のジャケットはお付きの人が用意したもので、唯一、頭のネッカチーフだけがご本人の趣味と見た。少女みたいなかわいらしい素顔がのぞいて、94年の人生を思わずにいられないよな。ま、みなさんセンスはともかく、こんな非常時にも、キャラのアピールに成功しているのは、さすがです!

■評価は……?
●マキシマ妃(オランダ王妃)
4DON! 「黄色で元気とマイペースを表現」

●エリザベス女王(英国女王)
2DON! 「ピンクはいいが上着が大きすぎ」

●マチルド妃(ベルギー王妃)
3DON! 「王室の品位が赤いマスクにも」
※満点は5DONです。

(構成/福光恵)

週刊朝日  2020年6月19日号