


新型コロナウイルスの影響で、あらゆる場面で「人との接触」を避けることが求められている。そんなアフターコロナの生活を快適にしてくれるのは、もしかしたらロボットなのかもしれない。AERA 2020年6月22日号では、働くロボットたちを取材した。
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今回の取材で、様々なタイプのロボットに出合った。そのほとんどで開発や導入のきっかけとして「人材不足」という言葉を耳にした。しかし同時に「プラスα」が大きいことも感じた。
「ミラロボティクス」が手掛けたロボット「ugo(ユーゴ―)」は、遠隔操作と自動化の二つを兼ね備えている。オペレーターが遠隔地から操作して2本のアームを動かし、さまざまな業務をこなす一方で、AIによって学習していくので、同じ稼働条件下であれば自動で動けるようになる。開発者で同社CEOの松井健さんは「次世代型アバターロボット」と呼んでいる。
「遠隔操作ですから、オペレーターは1カ所に集まる必要がありません。地方都市でも、外国でもいい。深夜業務などは、むしろ時差がある外国の人の方が向いている。また、障がい者でも全く問題ありません」
現在の主な任務はコロナウイルスなどの除菌、ビルの警備や巡回、トイレ掃除など。今秋の実用化を目指し、複数のビルで実証実験中だ。松井さんが言う。
「研究者からすると、業務をこなすだけならアームがあれば十分と、最初は顔がなかったんです。でもそれは怖いと現場から声が上がり、顔を付けました」
笑ったり目を瞬かせたり、表情が豊かになったugo。人とロボットの無機質な関係を払拭できるこれらのシンプルな改善が、今後、話題を集めるかもしれない。
さらには、こんな人型ロボットも。
「うちの新入社員です」
こう紹介されたのが「RoBoHoN(ロボホン)」。東京・虎ノ門にあるホステル「bnb+」のフロント業務を6月からこなしている。
ロボホンは、シャープが開発したモバイル型ロボットだ。「bnb+」ではもともと顔認証でチェックインする独自の宿泊予約施設管理システム「bnb+顔パス」を活用していた。そんな中、たまたまロボホンの遠隔接客ソリューションの機能を知り、自社システムと連携させれば、フロント業務の効率化をより図れるのではないかと考えた。