また、年上の共演者から長澤の人間味溢れる人柄が明かされることも。「しゃべくり007」(日本テレビ系/2017年9月11日放送)で、舞台での共演がキッカケで親交があるというドランクドラゴン・塚地武雅が明かしていたのだが、長澤は酔うと肩を組んできて「もうダメだ私は」などと愚痴り出すそうだ。しかも、酔いが進むとダメ出しをしてきて、「面倒くさい上司のようになる」という。

■「長澤まさみTV」で語った人生哲学

 一方で以前、バラエティ番組で恋愛観を語った際に「元カノの電話番号を消さない男」について「許せる」とした上で、「その先、どういった行動を起こすのかはその人が決めることだし……」と話していた。人間味に加え、こうした冷静さを併せ持つところも魅力なのかもしれない。前出の編集者は「心に余裕があるからこそ魅力的に見えるのでは」と続ける。

「今のほうが肩の力が抜けて毎日充実している気がするとインタビューで明かしていました。20代の頃は気持ちがいっぱいいっぱいだったそうですが、力の配分が上手くできるようになり、今が人生でいちばん楽しいとか。年を重ねるのが心地よいとも言ってましたね。だからこそ、ひと回り近く年下の女優にも偉そうにせず、自然体で接することができるのだと思います。快活な美人という感じで、いまだファンが多いのもうなずけます」

 前出の中村氏も長澤の魅力についてこのように考察する。

「1月にNHK BSプレミアムで放送された『長澤まさみTV』には、そんな彼女の魅力が満載でした。『一週間同じメニューを食べ続けなければいけないとしたら何がいい?』といった視聴者からの質問に生放送で答えたり、アニメのアフレコやバカリズムとのコントにチャレンジしたりと、多彩な面を披露。番組の中では『1回やってみたことは自分のペースでいいから、ゆるくでも何でもいいからたまにやっていく』という、彼女なりの人生哲学についても語っていました。そういった仕事や物事に対する真面目な姿勢も、共演者、スタッフ、そしてファンといった多くの人の心をつかむのでしょう。その意味でまさに生粋の“人たらし”女優なのだと思います」

 緊急事態宣言が解除されたものの、生活様式は大きく変化しコロナ疲れや不安は続いている現在。長澤はそんな鬱屈した気分を吹き飛ばしてくれるような女優であることに違いない!?(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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