新型コロナ感染防止の自粛期間が明け、“コロナ太り”に悩む人は少なくない。一方で減量に成功した人もいる。お笑いタレントのゆりやんレトリィバァさん(29)もその一人。最高110キロもあった体重が、現在は約78キロと約30キロも減り、ダイエットは今も進行中だ。
「小さいころから太ってたので、ずっとやせたかった。でも、芸人になってからは『私はこれでええ』と開き直ってました」
そんなゆりやんさんが、“運命の出会い”をしたのは2018年末。テレビ番組の企画で、“美尻の魔術師”の異名を取る女性専用パーソナルトレーナー・岡部友さん(34)指導のもと、減量に挑戦することになったのだ。ゆりやんさんは、過去にもテレビ番組のダイエット企画に参加。一時的に減ってもリバウンドしていたため、「かえって体に悪いからもう仕事でダイエットはしたくない」と思っていた。しかし、岡部さんの「正しい知識に基づいて、運動と食事の両面からやせる」という方針を聞き、「これを最後のダイエット企画にする!」と決めたという。
初顔合わせの日、岡部さんはゆりやんさんに言った。
「番組の企画でやせるんじゃない。ゆりやんのこれからの人生のためにやる」
良質で新鮮な野菜やたんぱく質を多く含む肉や魚などを中心に、栄養バランスと分量を考えた食事内容を伝えると、ゆりやんさんは「絶対ムリ!」と思った。大好きな炭水化物や糖質たっぷりのスイーツは当然控えることに。毎日の食事報告が義務だったが、岡部さんに報告せず、こっそり食べたことも少なくなかったという。そのことを岡部さんに知られ、悲しまれたときは罪悪感を覚えた。
「それでも食事指導と週2回の筋トレなどで10キロ落ちました。お尻もきゅっと持ち上がったんです!」
番組終了後、ゆりやんさんは岡部さんに「トレーニングを続けたい」と申し出た。ゆりやんさんはもともと運動が大好き。筋肉の使い方を意識しながら負荷をかけ、お尻を中心とした大きい筋肉を中心にしっかりつけていく岡部さんのトレーニングを楽しいと感じはじめていた。しかし、仕事で多忙を極め、思うように取り組めない時期が続いた。
昨年11月、体重が95キロになり、ゆりやんさんは「このままではあかん」と、再び岡部さんの元に駆け込む。
「なんとかしたい。もう太ってるのも飽きました」