「友さんに『ゆりやんは減るのに時間がかかり、少しずつ減っていく』とあらかじめ聞いていて、自分の減り方がわかっていたので、体重は気にせんとこ、と思えるようになりました」
地道な努力の積み重ねが少しずつ心身に変化を及ぼし、周囲から「やせた!」と驚かれるように。ゆりやんさんも、自分が健康になってきていることを実感。今はやせるためというよりも、健康のために何を食べてどう運動すればいいかを主体的に考えられるようになり、それを楽しんでいる。
「以前好きな人に、『太ってるし無理。お前と世界で二人だけになったら付き合うかも』と言われても、頑張ってやせようとしていたけど、今なら『なめんなよ、そんな価値ない女ちゃうわ』と思えます」
ゆりやんさんは自粛期間をプラスにできたが、太ってしまった人も数多い。岡部さんにその理由を聞いた。
「人間だけが『おなかが空いていなくても食べる』『時間が来たから食べる』『誰かが食べるから付き合いで食べる』ことをします。活動量に見合う、おなかが空いた分だけ食べていれば太りません。運動も、筋肉をどう意識して動かせば刺激になるかという知識があれば、自宅トレでも効果は出せます。コロナを運動や食事管理ができない“免罪符”にしないでほしい」
と手厳しいが正論だ。
「今の食事と運動の習慣を続けたほうがいいのは体がわかっているので、やりたいからやるという感じ。この先も続けていけそうです」
とゆりやんさん。彼女の挑戦はまだまだ続く。(ライター・吉川明子)
※週刊朝日 2020年7月31日号