また、会見冒頭には「今後は後任が決まるまで責任を果たしていく」と語った。
「最大の課題であるコロナ対応に障害が生じるようなことはできる限り避けなければならない。この1カ月その一心でありました。悩みに悩みましたがこの足元において7月以降の感染拡大が減少傾向へと転じたこと、そして冬を見据えて実施すべき対応策を取りまとめることができたことから、新体制に移行するのであればこのタイミングしかないと判断いたしました。この7年8カ月様々な課題にチャレンジしてまいりました。残された課題も残念ながら多々ありますが、同時に、様々な課題に挑戦する中で達成できたこと、実践できたこともあります。すべては国政選挙のたびに力強い信任を与えてくださった背中を押していただいた国民の皆様のおかげであります。本当にありがとうございました。そうしたご支援をいただいたにもかかわらず、任期をまだ1年残し、他の様々な政策が実践途上にある中、コロナ禍の中、職を辞することとなったことについて、国民の皆様に、心よりお詫びを申し上げます」
「拉致問題をこの手で解決できなかったことは、痛恨の極みであります。ロシアとの平和条約、また、憲法改正、志半ばで職を去ることは、断腸の思いであります。しかしいずれも、自民党として国民の皆様にお約束をした政策であり、新たな強力な体制のもと、さらなる制作推進力を得て、実現に向けて進んでいくものと確信しております。もとより次の総理が任命されるまでの間、最後までしっかりとその責任を果たしてまいります。そして、治療によってなんとか体調を万全とし、新体制を一議員として支えてまいりたいと考えております。国民の皆さま、8年近くに渡しまして、本当にありがとうございました」
(AERA dot.編集部)