
大リーグ・カブスのダルビッシュ有が圧巻の投球を続けている。今季初登板こそ黒星を喫したが、その後は7戦7勝。8月(7月を含む)のナ・リーグ投手部門で月間最優秀選手(MVP)も初受賞し、自身のツイッターでこうつづった。
「8月の月間最優秀投手に選ばれました! ピンチもありましたが、冷静に組み立てられ、味方にも助けられてこその結果だと思います! 応援もかなり力になりました!ありがとうございました。また今月も一球一球集中していきます」
進化の分岐点は昨年だった。前半戦は18試合登板で防御率5.01、97回で55四死球と制球に苦しんだが、後半戦は13試合登板で防御率2.76、81回3分の2で12四死球と大幅に改善。9月17日のレッズ戦では日本人新記録の8者連続奪三振をマークした。
米国の地元記者は、こう太鼓判を押す。
「昨年の後半の活躍を考えれば、今年の成績に驚きはない。2015年に(右ひじ靱帯を修復する)トミー・ジョン手術を受けて試行錯誤を繰り返していたが、今のユウは日本で活躍していたときのようにボールを操れているように感じる。サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)の最有力候補だと思う」