押尾被告のドラッグセックスについて克明に証言した女性たちに対しては、
「違法薬物を使ってセックスしたことはない」
と言い、アダルトショップで買った媚薬などを使っていたと説明してみせた。
放言の矛先は、取り調べの検事らにも向かった。
「検事に『彼女がポン中自爆なのは間違いない。お前は被害者でもある。俺もこの仕事してなきゃMDMAやシャブやってるな。えへへ』と言われました」
「検事が信用できなくなったのは『世論がうるさいから起訴せざるを得ないんだ』とか『お前の裁判は来年の春。それまでずっと一人だ』『お前は精神鑑定必要なんじゃねえか』と言われたからです」
今回の裁判で、押尾被告が最低なヤツだとハッキリしたものの、結局、事件当日の薬物使用の実態も、女性が死亡した詳しい経過も、本当かどうかわからない押尾被告の"証言"を切り貼りして作り上げた印象は拭えない。判決でも認定された押尾被告の経歴すら、本人の供述ベースで「虚偽だ」という報道もある。押尾被告が本当のことを包み隠さず話す日など期待できず、真実が明かされる見込みはゼロだ。
刑が確定すれば、執行猶予中だった懲役1年半と合わせた刑の服役を科せられる押尾被告。イエス様やマリア様に許しを請うたと法廷で話したが、それは自身の罪を受け入れてからにしてほしい。
本誌・藤田知也