「初めて会ったときから、目の前でコカインを鼻から吸引していた」
「コカイン、大麻、MDMAを持ち歩いていて、パンツや靴下、タバコの箱に入れているのを何回も見た」
メールで交わされた「MDMA=アミノ酸」という隠語は、自分ではなく泉田受刑者が考えたもので、薬物の形状をめぐって証言が異なるのは、泉田受刑者が「罪の重さ」を考慮してウソをついたと主張。薬物の処分を依頼したりメールについて口裏合わせしたりしたことも否定してみせた。
証拠採用された供述調書によれば、田中さんの死亡時刻についての供述を大幅に変えた理由として、弁護士の工作まで語っている。
「面会した弁護士に『急死だと死体遺棄になる。それはマズイ』と言われて従うことにした」
エイベックスの元チーフマネジャーや友人だった元国会議員が相次ぎ「救急車を呼べと話した」と証言したことに対し、押尾被告は「聞いていない」の一点張り。「一生、面倒を見るから」と元現場マネジャーに頼み込み、ドラッグセックスの相手に仕立てようとしていたとの証言に対しては、
「身代わりは頼んでない。
第一発見者になってくれとは頼んだ。クスリを抜きたかったから」
などと苦しい弁明だった。