

自分で作る年金制度、iDeCo(イデコ=個人型確定拠出年金)では、基本的に投資信託や定期預金を積み立てる。老後のお金をつくるために向いている投資信託はどれなのか? その中でも売れ筋は?
【図表】ゆっくり増やせると人気の先進国債券ファンド、1位は?
iDeCoで定期預金を積み立てていると、金利がほぼゼロなので、国民年金基金連合会や金融機関などに払うコスト(積立中は毎月最低171円)で資産が目減りしていく。投資信託を積み立ててお金を増やしたほうがいい。
投資信託の積み立てで定番なのは米国株式のインデックスファンドや、米国に加えイギリスやドイツの株にも投資する先進国債券ファンド、さらに中国などの新興国株も組み入れた世界株式ファンドだ。初心者にはバランス型ファンドも人気である。
ただ、iDeCoの場合は「いったん積み立てたら、老後まで絶対に引き出せない」というデメリットがある。年金なので当然といえば当然なのだが、もし60歳や65歳の時点で世界経済がたまたま暴落していたら……? 積み立て金が大幅に目減りし、長年の資産運用が無駄になるかもしれない。
そういったリスクを回避したいなら、iDeCoでは一部、先進国債券のファンドを積み立てるのも手だ。株式ほど値動きが激しくないため、リスクとリターンの上下幅が株式より狭いところにやや安心感がある。
投資先が海外なので為替リスクはあるものの、iDeCoで選ぶ投資信託の中では株式ファンドと並んで最有力候補といっていい。
先進国債券ファンドの純資産総額はどのくらいだろうか。純資産総額とは、投資家から集まったお金の合計。たくさんお金が集まっている=人気がある、と解釈されている。
ランキング形式で集計すると、ベスト5は次のようになった。