民主党のジョー・バイデン米大統領候補が打ち出している租税政策案により高い税金を払うことになるのではないかという懸念から、2020年11月3日に迫った米大統領選でドナルド・トランプ大統領を支持するつもりだと宣言した50セントだが、一転して支持を撤回した。
この心境の変化は、コメディアンで作家のチェルシー・ハンドラーからの厳しい批判の後に起こったようだ。50セントの元恋人でもあるハンドラーは、自身のTwitterで彼を非難するとともに、もし50セントが思い直せば、彼の税金を払ってもいいとオファーした。そして、50セントがトランプ大統領へ投票することが間違っている理由について米トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』で持論を述べた。
ハンドラーは「50セントは、62%の税金を払いたくないと言いました。ところが、それはジョー・バイデンの政策ではなく、嘘なのです。50セントから20セントになるのが嫌だから62%の税金を払いたくないようです」と冗談を交えて、司会のジミー・ファロンに説明し、「私は、彼が黒人であるがゆえに、ドナルド・トランプには投票できないことを思い出させました。個人の資産が心配だからという理由で、彼は自身の考えに耳を傾ける大勢の人々に影響を与えるべきではないのです」と続けた。
チェルシー・ハンドラーは『ザ・トゥナイト・ショー』の番組収録までに50セントから返答はなかったと説明している。彼女はもし50セントが民主党に投票するのであれば、もう一度チャンスを与えてもいいとも述べた。そして10月24日、50セントは、ハンドラーのインタビュー映像とともに「F*uck Donald Trump(ドナルド・トランプなんてクソ食らえ)、あいつが好きだったことなんてない」とTwitterに投稿し、支持を撤回した。
公式には、過去2期にわたり副大統領を務めた民主党米大統領候補ジョー・バイデンの政策は、年間40万ドル(約4200万円)以上の所得に対して増税するというものだ。
50セントは、米E!で放送されていたハンドラーが司会を務めるトークショー番組『Chelsea Lately』に出演したことがきっかけで、2010年に短い期間だが彼女と交際していた。先日トランプ支持を表明する前、50セントは「すべての金が良い金じゃない」という理由で50万ドル(約5500万円)と引き換えにトランプ大統領の2017年の就任式への出席を打診されたが断ったことを、昨年ジェームズ・コーデンの番組で明かしていた。
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