渡部くんの話に戻ると、冷静に考えれば、何が悪かったのかですよね。謝罪会見でしたが、申し訳ないのは誰に申し訳ないのか。申し訳ないのはまずカミさんに対して申し訳ない。それは、アンタのところでやってくれ。宮崎・金子夫妻のところもそう。アンタの家で謝罪してくれって。テレビで不貞行為の謝罪をすれば、世の中の攻撃が一気に沈むのはわかっている、実際、昔、俺もそうだったから(笑)。

 もうひとついうと、多目的トイレを使用する人に対しては不快と思っている人もいるから、それは申し訳ない。多目的トイレを使用しているときに、もしかしたら使いたくて待っている人がいたら、それも申し訳ない。身体的にそのトイレを使用するしかない場合は、それも申し訳ない。でも、今回の会見での「申し訳ない」はそもそも何なんだって。

 今回のことに限らず、元々この話は何なんだとか、この話は何が悪いんだとかちゃんと分析するというか、そういうことをひとつひとつわかっていかないと。結局、いつも言っているけど、情報過多になりすぎ。情報過多であることは情報が得られるという点ではものすごくいい事だと思うんですよ。知りたいと思えば辞書を引かなくても、今はいろいろなツールがあり、瞬時に知りたいことを検索できる。それはいいことなんだけど、ツールは進化したとしても人間はそんなに進化していないと思うんですよ。進化しているのはテクノロジーであって、テクノロジーはどんどん進化するんだけれども、それに操られるというか、そこに馴染んでいく人間が遅れているというか情報に惑わされているという感じがしてならない。テクノロジーを受け取る側が追いついていない。人間そのものっていうのはそんなに大昔から進化していないからね。

 不倫問題だって縄文時代からある、恋愛っていうのは大昔からずっとありますよね。そこにテクノロジーが入ってきて、何か決めなきゃいけない状況に陥っているのではないか。なぜなら、コンピューターなどのテクノロジーは「YES」か「NO」かの答えしかないじゃないですか。決めていかないといけないんだとなって、「悪いんだ」「いいんだ」のどちらかになって、なんでもそういうふうになるのはどうなんだろう? 出来事に対して、これ、何の問題なの? 何に対して騒いでるの? ということが今の世の中いっぱいありすぎる気がしますね。

 最後にひと言つけ加えると、渡部くんには、アンジャッシュというコンビがあるんだし、これまでに培ったお笑いのネタだってあるんだから、お笑いライブから仕事を始めるとか、とにかくコンビなんだから2人で頑張ってほしいと思っています。

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。竹山報道局は、ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録

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