伊勢では「せんぐう館」も視察された悠仁さま(中央手前) (c)朝日新聞社 @@写禁
伊勢では「せんぐう館」も視察された悠仁さま(中央手前) (c)朝日新聞社 @@写禁
この記事の写真をすべて見る

 3月25日、春休みを利用して秋篠宮ご夫妻、佳子さま(18)とともに、伊勢神宮を参拝された悠仁(ひさひと)さま(6)。その姿に“将来の天皇”であることを強烈に認識した国民も多くいただろう。

 悠仁さまの皇位継承順位は伯父の皇太子さま、父親の秋篠宮さまに次ぐ第3位だ。しかし、悠仁さまは天皇直系の内廷皇族ではなく宮家皇族の立場。同じ男子皇族でも、内廷皇族と宮家皇族には大きな違いがあるという。

「内廷皇族の男子は小学校に入学すると、学費は公的費用の宮廷費から支出されるが、宮家皇族の男子の場合、ポケットマネーである皇族費で賄われます。しかし、悠仁さまは陛下の孫世代で唯一、皇位継承権をお持ちです。宮内庁側が学費を宮廷費で賄ったらどうかと秋篠宮さまにご提案したところ、秋篠宮さまは『国民の負担や社会情勢を考え、皇族費で』と断られたそうです」(宮内庁関係者)

 学費が皇族費で賄われるということは、将来の天皇の学校生活が「私的活動」とみなされることになる。悠仁さまをメディアから守りたいという意図も見え隠れするが、皇室担当記者はこんな懸念を口にする。

「お茶の水女子大学付属幼稚園に通園していたとき、入園式と卒業式以外の行事に取材設定はありませんでした。4月にご入学される同付属小学校も“プライベート”を理由に運動会など学校行事の取材が認められない可能性が出てきた。将来の天皇のさまざまなお姿をご成長の記録として残したいのですが……」

 4月7日、悠仁さまは1年生になる。悠仁さまの愛くるしい笑顔に触れるチャンスが少なくなるのは残念な限りだ。

週刊朝日 2013年4月12日号