今日(16日)の北海道は、急速に発達しながら近づいてきた低気圧の影響で、太平洋側を中心に風が強まっています。今日の日中以降は日本海側が大荒れの天気の中心となり、数年に一度クラスの見通しが全くきかない猛ふぶきとなる恐れがあります。屋外での行動が危険な状態になるため、不要不急の外出を控えるなど、安全第一の行動をとって下さい。
統計史上1位の暴風の地点も
今朝の北海道は太平洋側を中心に風が強まりました。未明には根室で最大瞬間風速35.5メートルを記録し、2月としての統計史上1位の記録を更新するほどの風が吹きました。また、午前9時前には胆振地方の登別で最大瞬間風速24.7メートルとなり、年間を通しての史上1位の記録となりました。
日本海側は数年に一度の猛ふぶきに
今日これからはその他の地域でも沿岸を中心に風が強まります。特に日本海側では陸上でも最大風速25メートル、最大瞬間風速35メートルが予想されており、数年に一度の猛ふぶきとなりそうです。ホワイトアウトで見通しが全くきかなくなり、大きな吹きだまりが発生することも考えられるため、重大な交通障害につながる恐れがあります。外出は危険なほどの天気となるため、不要不急の外出は控えて下さい。
道内では、午前9時の気温は広くプラスとなっており、朝は雨やみぞれの降った所が多くなりました。これからは上空に寒気が入り、次第に気温が下がる影響で、降るものが雨から雪に変わる見込みです。そのため、雪に変わった途端、前が全く見えなくなるといった天気の急変の可能性もあります。宗谷地方では警戒期間が昼過ぎからとなっているなど、午後にさらに風が強まる所もある見込みです。数年に一度の猛ふぶきのピークはこれからと言っても過言ではありません。仮に今、外が穏やかに見えても決してそれだけで判断せず、最新の気象情報を常に確認しながら行動するようにして下さい。
明日も大荒れ続く
明日(17日)も日本海側を中心に大荒れの天気が続きそうです。数年に一度と言われる猛ふぶきのピークは明日明け方までと見られますが、その後も沿岸を中心に警戒が必要な猛ふぶきが続く恐れがあります。引き続き交通障害に警戒が必要です。
もし車で外出をする際は、立ち往生に備え、スコップや防寒具などを車に用意しておきましょう。また、携帯電話やスマートフォンの充電もしっかりと行って下さい。もし外で暴風雪に遭遇した場合には、道の駅など近くの安全な場所で天候の回復を待つなどの対応を心がけましょう。
また、今日から明日にかけて日本海側や太平洋側では高波も続くため、沿岸の道路は越波の恐れがあります。移動の際にはなるべく沿岸の道路を避けるなどの工夫も必要です。
明後日 札幌周辺で雪が強まる?
明後日(18日)には低気圧の勢力がやや弱まるため、大荒れの天気のピークは過ぎそうです。しかし、北よりの風に変わる影響で、札幌、千歳周辺やオホーツク海側では、今日、明日よりも雪が降りやすくなる恐れがあります。特に札幌周辺には朝にかけて時折活発な雪雲が入る予想となっており、道路状況が悪くなるなど、交通に影響が出る恐れもあります。
完全に雪や風がおさまってくるのは、19日金曜日頃となりそうです。