妻とは価値観がものすごく合っている。ともに人と人との出会いやつながりの尊さを第一にしています。これからもお互いの得意分野を持ち合って、地域の「居場所」作りをしていきます。
妻:内田明子[44]
「エンカウンター」代表・日本営業大学 講師
うちだ・あきこ◆1977年、長崎県対馬市生まれ。京都橘女子大学卒業後、99年にJALエクスプレスに客室乗務員として入社。2014年に退職し、18年に「パーソナルフィロソフィ共育」として、講師業をスタート。21年に夫婦で合同会社「エンカウンター」を設立
私にとって2011年が大きな変化の年でした。JALエクスプレス(現・日本航空)の客室乗務員からスーパーバイザーとして80人の部下を指導する立場になったんです。前年に親会社の日本航空が会社更生法の適用を受け、問題が山積するなかで、どう後輩を導くのか不安でいっぱいでした。そんなとき「JALフィロソフィ」を掲げて改革を行った会長・稲盛和夫さんに学ぶ機会をいただいた。このとき教わったことは、いまも私のベースにあります。
夫に出会ったのも2011年。長らく片思いでしたが2年半後に患者の立場を離れて再会でき、あまりにも意気投合して夜8時から朝4時までしゃべり続けたんです(笑)。その日に結婚を決めました。
何事にも慎重派の私ですが、夫に背中を押され、現在は企業や団体でのチームづくりのお手伝いや、アスリートのセカンドキャリア支援をしています。JALで培った経験をもとに人の可能性を引き出し、自信と勇気につなぐ活動ができればと思っています。(構成・中村千晶)
※AERA 2021年3月15日号