「トンピン フィナンシャルグループCEO」というアカントのツイッター
「トンピン フィナンシャルグループCEO」というアカントのツイッター
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 大阪地検特捜部は東証ジャスダック市場上場の金型メーカー「ニチダイ」の株価を不正に操作したとして、金融商品取引法違反(相場操縦)の疑いで3月9日、会社役員の山田亨容疑者(48)ら2人を逮捕した。

 山田容疑者はツイッターで「トンピン」と名乗り、証券マンや投資家の間では知られる存在だった。山田容疑者が手掛ける株は「トンピン銘柄」とも呼ばれ、ツイートするだけで、株価が上がるほどだった。

 株式市場では、新規に信用取引をする際に必要な保証金が通常より増える「増担保規制」というルールがある。相場が過熱を防ぐものだ。

 山田容疑者らの逮捕容疑は、2018年3月9日午後2時55分ごろから同3時ごろまでの間、ニチダイの株を、増担保規制措置が解除される3050円から3035円の間に安定させようと、相場価格よりも安い値段で連続して売り注文を出して、株価を操縦した疑いが持たれている。これらは時価総額で10億円に上る豪快な投資だったという。

 逮捕された「トンピン」こと山田氏は、どんな人物なのだろうか?
先の営業マンや、投資家に聞くと、口々に「投資家というより、相場師だ」という答えが返ってきた。

「トンピン銘柄で急上昇した銘柄は、ニチダイ以外でもいくつもあります。トンピンが仕掛け、ツイートするとそれだけで株価が5%、10%といきなりあがる。私もそれに便乗して、同じ銘柄を買って何度か儲けました。サザエさんのタラちゃんのイラストをツイッターのプロフィールに使っている。トンピンのツイートを欠かさずチェックしていた投資家はたくさんいますよ」(投資家)

「トンピン フィナンシャルグループCEO」というアカウントは、5万人を超すフォロワーがいるが、山田容疑者の素顔は謎めいていた。

「山田容疑者は、身長が180cm以上、体重も100kgは楽に超えていたと思いう。お相撲さんかプロレスラーと思うほど。ツイートはひんぱんでしたが、山田容疑者自身が表に出たりすることはなかった。お父さんも投資でかなりの資産を残したそうで、山田容疑者は、それを生かした投資をしていたそうです。狙いを決めた銘柄を買い付け、確実に値を上げて売り抜ける。でかい身体もあいまって、豪快さと、冷静に狙いを見極める繊細さ、投資家というより、相場師という印象ですね。昨年春ごろに山田容疑者のツイッターアカウントがしばらく凍結されていた。何か法に触れるようなことがあるのかと感じていた。山田容疑者も、気を付けていたはず。逮捕にはびっくり」(大手証券会社ベテラン投資営業マン)

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