松任谷由実が、恒例のリゾートライブ【SURF&SNOW in Naeba】を、2021年3月29日より新潟県・苗場プリンスホテル ブリザーディウムにてスタートさせた。
本公演は当初、2月8日からの開催を予定していたが、緊急事態宣言発令に伴い、開催を延期。日程を変更し、3月29日より4月12日まで全8公演を開催する。
今回のテーマは“woman in the moon”。会場中央には巨大な宇宙船を彷彿するステージを設置、観客全員にミラーの加工を施したフェイスシールドが配布され、オーディエンス含め会場全体がまるでスターウォーズの世界の様な空間の中、宇宙服に身を包んだバンドメンバー、そしてユーミンが登場。ユーミンは宇宙服のヘルメットを取ると、“今年もこの苗場のステージに帰ってきた”と示すように、高々と手を上げた。
オープニング曲「SAVE OUR SHIP」を歌い終えると、その宇宙服から一転、パーサーの様なブルーのスーツスタイルに早変わり。「こんな状況の中、みんな来てくれてありがとう。この1年長い長い道のりでした。こんな時だからこそ、いつものようでいつもとは違うステージをお見せしたいと思います。」という挨拶に続いて、昨年12月にリリースされた最新アルバム『深海の街』より、タイトル曲「深海の街」を披露した。
最新アルバム『深海の街』は、“世界史に残るようなこの未曾有の年にこそ、改めてシンガーソングライターとしての思いを、アルバムとして記すべき”という強い想いから制作された作品。そのニューアルバムの核となる楽曲「1920」「ノートルダム」もこの公演でライブ初披露となった。MCでは「何はともあれ苗場ができてよかった。誰に感謝していいのかわかりません。本当に本当に来てくれてありがとう!」とコンサートが開催出来た事への感謝の意を伝えた。
中盤に恒例のリクエストコーナーを挟み、後半では、銀世界をイメージさせる白一色のショートパンツスタイルに衣装を替え、1964年の東京オリンピックの頃を思い浮かべ作られた1979年リリースのアルバム『OLIVE』の収録曲「未来は霧の中に」を披露。「あの頃、もう一度オリンピックが東京にやってくるなんて、私には想像ができませんでした。そして、こんなことになるなんて、間違いなく誰もが想像できなかったと思います」と語った。
また、終盤では、今回のテーマ“woman in the moon”を象徴する楽曲のひとつである、小松左京原作の映画「さよならジュピター」の主題歌として書き下ろされた1984年リリースのシングル「VOYAGER~日付のない墓標」を披露。本公演は、リクエストコーナー含め全21曲、感染予防を考慮しアンコールは行なわず、約2時間のステージが行われた。
なお、4月10日には、ライブ生配信が決定している。
Photo by 田中聖太郎
◎ライブ情報
【松任谷由実 SURF&SNOW in Naeba vol.41】
2021年3月29日(月)、30日(火)、4月3日(土)、4日(日)、6日(火)、7日(水)、10日(土)、12日(月)
会場:苗場プリンスホテル ブリザーディウム
◎配信情報
【松任谷由実 SURF&SNOW in Naeba vol.41】
2021年4月10日(土)生配信決定
20:00 スタート
20:30 直前スペシャル映像
21:00 ライブ生配信スタート
見逃し配信:ライブ終了後準備完了次第~2021年4月11日(日)23:59
料金:4000円(tax in.)
<配信チケット購入サイト>
・チケットぴあ
・イープラス
・U-NEXT
https://surfandsnownaeba.com/