新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が5日から大阪、兵庫、宮城3府県の計6市で実施される。
期間は5月5日までの約1か月間で、各知事は飲食店などに午後8時までの営業時間短縮(時短)を要請・命令でき、正当な理由なく命令に違反した事業者には罰として20万円以下の過料を科すことができる。飲食業はじめ、景気が冷え込むことは避けられない。
そんな中、聖火リレー中止で久々に光を浴びた吉村洋文大阪府知事と丸川五輪相は、代替手段として苦肉の策を検討しているという。
「吉村知事と丸川五輪相は大阪では聖火ランナーの家族限定公開で走るという、聖火リレーの趣旨を履き違え、極めてプライベートな儀式にしようなどと検討している。もう支離滅裂になってきています」(前出の政府関係者)
まん延防止措置が実施されるというのに、自民党の二階俊博幹事長はテレビ番組で菅内閣不信任決議案が国会に野党から提出された場合、「直ちに解散だ。総選挙で応じる」と吠えた。
「全国的に変異株で感染拡大が深刻になってきた。国民的には菅さんの訪米、東京オリンピック、解散総選挙どころじゃないでしょう。二階さんは懲りもせず、Go Toトラベルに言及するなど相変わらず、空気が読めていない。老害ですよ。Go Toを巡っては、菅首相も早く再開したいと考えています。それが政権再浮揚に繋がると彼自身、信じていますし、いまだに『Go Toで感染拡大など一切していない』という独自の説を展開しいます。もう末期的ですよ」(自民党衆院議員)
菅政権にまたも暗雲が立ち込めているようだ。
(AERAdot.取材班)