まったく意味がわからない。記録は大事でしょ。前の事例から、今の判断をすることにも繋(つな)がるし。今だって、旧統一教会の対処に必要なものではないのか。
今はかさ張る紙で保存というわけではないだろう。記録を整理し残すなんて、最も簡単なデジタル化ではないの?
ま、国会などを見ていると、野党が資料や公文書の提出を要求しても、官僚たちはさっさと出して来ない。探している、という時間がやたらと長い。
わざとであるのか? まさか、簡単なデジタル管理ができていなかったり? いいや、わざとの方が罪深い? どっちにしろ、遅れてしまった国である感は否めない。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2022年12月16日号