引退後も芸能人時代と変わらぬ活躍をみせている木下だが、もうひとつ、新たな鉱脈ができつつある。
「4月に起きたマリエさんの過去の枕営業強要の告発騒動のときに、木下さんにコメントを求める記者が殺到したんです。マリエさんの告発の相手が島田紳助さんで、同じく『クイズ!ヘキサゴンII』に出演していたということもあって、いろんなメディアが彼女を取材しようと動いた。いくつかの媒体は取材に成功し、記者が『(マリエが)殺されてしまうかも、とまで言っています』と質問すると、『命は大事にしてほしい(苦笑)』とマスコミ的においしいコメントまでしていました。いまも腕は鈍ってないと思いました」(前出の記者)
■熊田曜子や小林麻耶とも接点
現在、芸能ニュースをにぎわせているタレントも、過去に「ヘキサゴンII」などを通じて木下と接点を持つ者は少なくない。マリエ以外の件でも木下にコメントを求めたい記者は大勢いるという。
「6月にDV被害を告白し泥沼の離婚劇を繰り広げている熊田曜子や、夫との洗脳騒動や離婚が話題となっている小林麻耶もいわゆる“紳助ファミリー”だったので、木下にコメントを求めたいメディアは多い。事務所に所属していないので取材がしやすいですし、直撃してコメントが取れればそのまま使えますからね。一方で、芸能界を引退したといっても彼女もPRで食べているので、メディアへの露出はどんな形であれありがたい。その上、芸能界の本音を交えながらズバッと使えるコメントを出してくれるし、木下の名前があれば記事が読まれる。今後も取材は増えていきそうです」(同)
芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。
「近年は芸能人と一般人との線引き自体が曖昧になっているうえ、芸能人の主戦場もテレビ以外に広がっています。逆に芸能人でいることで、所属事務所との約束事やマスコミ対応などさまざまな制約を受けることになります。そういう意味でタレント時代から自己プロデュース能力にたけ、キャラが立っていて、コアなファン層に支えられ続けている木下さんのようなタイプは“一般人”として活動する方がメリットは大きいのでしょう。最近の木下さんは自ら“最強の一般人”を名乗っていますが、もともとサービス精神も旺盛ですし、視聴者がイメージしているよりも頭が良い。すでに知名度もあり、本人もテレビ復帰を望んでいる気配もありませんから、このスタンスは今後も変わらないでしょう」
木下が“最強のご意見番”となる日も近いかもしれない。(黒崎さとし)