「サウナ市長とお笑いのネタになりそうな冨田氏の不祥事は次期衆院選に影響すると、ひそかに市長候補を探していた。維新には冨田氏を池田市議から市長に押し上げた責任もありますからね。いろんな人に打診したが、いい返事を貰えていない。冨田氏は維新が候補者選定で四苦八苦している隙間をぬって、市長選に再出馬すると言い出した」

 冨田氏は、自身のSNSに「池田はまだまだやることがある」「これまで約2年間における詳細施策の実績についてご案内させてほしい」などと、すでに出馬を決めたような内容を投稿している。

 池田市議会で「反冨田」のスタンスをとる自民党など保守系グループは現職市議を候補として推すことが決まっているという。また、連合など労組組織が擁立する元市議も立候補に前向きだという。

 国政、地方にかかわらず、関西では近年、維新が自民党と拮抗する政治情勢が続いている。池田市の自民党市議はこう話す。

「サウナ市長というとんでもない人物を生み出したのは、維新です。問題の張本人、冨田氏がまた市長選に出るというのだからあきれる。冨田氏や維新の公約は、税金の無駄をなくすだ。だが、実際は市長選挙の費用で数千万円ともいわれる税金が支出される。いい加減にしてほしい」

 池田市長選挙の構図は「反冨田」「維新」「冨田氏」という三つ巴になりつつある。いち早く出馬を表明する富田氏には「勝算」があるのだろうか?

「乱立すれば、名前だけは知られた冨田氏が優勢ではないのか」との声もある。「#サウナ市長」がSNSのトレンドに連日、あがったこともあった。悪名は無名に勝るのだろうか?

(AERAdot.編集部 今西憲之)

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