ドン小西
ドン小西
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 波乱の連続で盛り上がる2022 FIFAワールドカップ。ファッションデザイナーのドン小西さんが各国のユニホームをチェックした。

【今回チェックした各国のユニフォームがこちら】

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 サッカーの各国ユニホームはもう数十年、チェックしてるけどさ。あの広いフィールドで普通なら点にしか見えない選手を、どれだけ躍動感たっぷりに見せられるかがデザインの腕の見せどころ。その国のファッションレベルも丸わかりだよ。

写真=JFA/アフロ(日本・ドイツ)
写真=JFA/アフロ(日本・ドイツ)
写真=アフロ(メキシコ)
写真=アフロ(メキシコ)

 今大会で目立ったのは、地に透かしのような柄が入ったタイプ。日本の折り紙模様もそうだけど、この透かし柄が最大限生かされてるのがメキシコだよ。緑の地にシャープな透かし柄で、デザインに深みが。白地に赤い線で古代の神々を描いた、総柄のアウェーユニホームも斬新だよね。

写真=PA
写真=PA Images/アフロ(アルゼンチン)
写真=ムツ・カワモリ/アフロ(イングランド)
写真=ムツ・カワモリ/アフロ(イングランド)

 逆に引き算のデザインで目立ったのがドイツ。日本戦でも思ったけど、縦のラインが選手を大きく見せるのに役立ってるよ。かたやもう何十年もブルーストライプを頑なに続けるアルゼンチンとか、この夏、あたしの家のエアコン修理に来た人の制服そっくりのイングランドなんかは、今年らしさゼロ。さて、ユニホームから見た優勝予想、結果はいかに?

■評価は……?(※満点は5DONです)

3DON! 「斬新デザインで、進化中」

(構成/福光恵)

週刊朝日  2022年12月9日号