五輪陸上女子の外国人選手の華やかないでたちに注目があつまっている。カラフルで個性的なヘアスタイルに、ネイルやマスカラもばっちり。「おしゃれにうつつを抜かして…」なんて批判は、今は昔。好成績を収め、堂々として「かっこいい」という声が上がっている。
【写真特集】これは度肝を抜く。ジョイナーからアムサンまでセンス抜群の女子選手たち
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女子100mハードルの準決勝。テレビの向こうからひときわ熱い視線が注がれていたのがナイジェリアのトビ・アムサン選手だ。赤みがかった髪の毛を頭の高い位置で二つのお団子にまとめ、額の上にはピンクのヘアバンド、メークはブルー系のリップがポイントで、ネイルは爪の先だけ黄色に染めている。
「ライフラインがいる!!」
SNSはそんなコメントでざわつきだした。ライフラインとは人気バトルロワイヤルゲームのキャラクター。スタート前の選手紹介でカメラに向かって手を振る様子は自信に満ち溢れ、本当にゲームの中から飛び足してきたかのようだった。
しかもこのアムサン選手、速かった。準決勝はこの組の1位で通過。決勝では惜しくもメダルは逃したものの、堂々の4位入賞を果たした。ちなみに、優勝したプエルトリコのジャスミン・カマチョクイン選手は、遠目からでもわかるようなバサバサのまつ毛。ぶっちぎりの速さでゴールを駆け抜けると、カメラは下からあおるようにその表情をクローズアップした。インパクトのある目力で女王にふさわしい風格を漂わせた。
アムサン選手やカマチョクイン選手だけではなない。陸上の短距離はやはり花形競技。赤や黄色の原色でカラーリングをした髪の毛を束ね、ネックレスを重ね付けし、耳元ではぶら下がったピアスが揺れている。陸上トラック競技では、そんな女子選手をよく目にした。
一昔前ならば、スポーツ選手が外見にこだわることは眉をひそめられそうだが、今回はSNSの反応を見る限りは好意的な受け止めが多い。
「堂々としてかっこいい」「個性的なファッションがめちゃ似合っている」「モチベーション上げてこようとしているのがわかる」