お笑い芸人・カンニング竹山さんの東京五輪は“デモ隊”Twitter炎上に始まり、後輩芸人との過去を蒸し返され、考えたことがあるという。中でも閉会式を観て、次の五輪開催国のフランスに全て持って行かれた、この国のエンタメの遅れを嘆く。
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閉会式の日は、近所の美容室に髪を切りに自転車で出かけていました。そうしたら、千駄ヶ谷駅周辺はまた始まっていて(笑)、野次馬がとにかくたくさんいた。浴衣を着て歩いているカップルもいた。“何を考えているんだ?”とあきれるというか、同じ日本人同士でも、この状況下で色々な考えがあるなと再認識した。コロナの感染者が連日4000人、5000人という数字をたたき出している時に、全く気にしない人がいる。
先々週のコラムでも書いたように、国立競技場周辺に来ても、交通規制がされていて“行くところがないよ”とお知らせした。閉会式の国立競技場周辺の密は対策した方がいいとしたのに、やっぱり、たくさんの人が来ていた。コロナだから東京五輪を無観客で開催した意味はわかっているのだろけど、東京五輪に感動した人や国立競技場周辺に行けばタダで観られるだろうと集まってしまったと思う。
そうなってしまったことの滑稽さというか、“閉会式を観に行ってもいいんだ”と確固たる信念みたいなものを持って来ている人もいるかもしれないけれども、ほとんどの人は、“2度と東京でなんか五輪の閉会式がないから行ってもいいじゃん!”“花火、見られるかもよ”とか、余暇を過ごしに来ている。さすがに、夕方、浴衣を着ているカップルを見かけた時にはもう笑うしかなかった。そんな人たちがわんさかいました。
相変わらず、デモもしていて、警察に囲まれながら、今回見かけたのはコロナの感染についてデモしていました。デモ隊がいて、警察がいて、その周りを人が囲み、開会式と同じことになっていました。だからこの東京五輪開催期間の2週間、何もみんな変わっていなかったんだな。