「アンチが多いということはそれだけの影響力があったという事。破天荒な芸風で有名でしたが、貴さんも憲さんも気配りの人で神経質な一面がある。スタッフや裏方を大事にしていましたし、後輩芸人からも慕われていた」(前出のテレビ関係者)

 一時期はテレビで見ない日はないほどの人気ぶりだったが、コンプライアンスが厳しくなり、その芸風が批判の矢面に立たされる場面が多くなった。18年3月にフジテレビ系バラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」が終了して、レギュラー番組は0本に。テレビの転換期を象徴する出来事だった。

 それでも、カリスマ性は失われていない。石橋はYouTubeを戦場にして活躍し、木梨も音楽やアートなど多角的に才能を発揮している。

 近年はソロでの活動が中心になっているが、「とんねるず」での活動を望むファンは多い。久々に共演した今回の動画では、石橋が24分間で3キロのマラソンに挑戦し、木梨はゴール地点の東京・両国国技館に谷村新司のものまねで登場した。

「噂によると一人暮らしって聞いているから、ゴールしたら焼きおにぎりをプレゼントしようかな」

「石橋君、楽しみだな。もうかれこれね、10カ月ぐらい会ってないね!」などと久しぶりの対面を楽しみにしていたがいくら待っても石橋が現れないため、加山雄三のものまね芸人・ゆうぞうと2人で「サライ」を熱唱して締めくくった。

 再生回数が130万を超えた動画のコメント欄には称賛のコメントが相次いだ。

「今の暗い世の中に明るい本物の笑いをありがとうございます!やはりソロも良いけど二人にしか出来ないパワーを改めて強く感じました。感謝します!」

「YouTube見てきた中で1番面白かった。ノリさんが横に立つ瞬間が待ち遠しい!」

 雨上がり決死隊の宮迫博之と蛍原徹が17日に正式に解散を発表した際は、同日の「アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会」が吉本興業公式YouTubeチャンネル、ABEMAで配信され、コンビの在り方について論議を巻き起こした。信念や思いが行き違うこともあり、コンビの在り方は難しい。だが、とんねるずにその心配はないだろう。紆余曲折を経て、2人の絆はさらに強くなったように感じる。ソロだけでなく、コンビとしての今後の活躍が楽しみだ。(朝倉一平)

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