※写真はイメージです (GettyImages)
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(週刊朝日2021年9月10日号より)
(週刊朝日2021年9月10日号より)

 いつまでもセックスライフを謳歌したい――そんな願望を持つシニア世代もいるが、ホルモンバランスの変化や肉体の衰えは、性機能にも影響をおよぼす。どう対処したらいいのだろうか。

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シニアのセックス事情 「したい」男性は7~8割も女性は3割の現実】より続く

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 シニア同士のセックスのメリットは、「妊娠の心配をしなくていい」という点だろう。もちろん性感染症の対策(挿入時のコンドームの使用など)は必要だが、男性も女性も性に対してストレートに向き合える。

 一方で、あらがえないのが加齢による変化だ。肌は乾燥してシワシワ、毛髪には白いものが交じる(あるいは抜ける)。見た目だけでなく、性ホルモンの低下による生殖器の問題も出てくる。シニアの体ではどんなことが起こっているのか──。まずは男性から。

 性欲をもたらすのは、男性ホルモンのテストステロンだ。男性医療に詳しい東邦大学医療センター大森病院(東京都大田区)泌尿器科の永尾光一さんが説明する。

「テストステロンは精巣と副腎から分泌されますが、加齢によって精巣機能が低下すれば、ホルモン分泌が減ります。ただ、その下がり方は女性ホルモンのエストロゲンより緩やかです」

 この男性更年期に対しては、テストステロンを補充する治療法が有効だ。

 勃起に関してはどうか。男性の場合、性欲が増すと陰茎にある海綿体に血液が集まり、勃起が起こる。ところが、生活習慣病などで動脈硬化が起こると血流が十分に陰茎に届かなくなるため、勃起不全(ED)となる。

 永尾さんによると、動脈硬化さえなければ、男性は70代でも80代でも勃起や射精ができる。陰茎も加齢でサイズが小さくなることはない。男性週刊誌にある「死ぬまで…」はある意味、可能というわけだ。

「特に今は、陰茎への血流をよくするED治療薬(バイアグラなど)があるため、シニアでも20代と同じような性的な能力は望めます。ただし、糖尿病などがあるときは効きが悪く、またED治療薬自体には性欲を高める作用はないので、そこは知っておきましょう」

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