政治ジャーナリストの角谷浩一氏も「岸田氏は総裁選でひと皮もふた皮も剥けた」と言う。
「目つきもだんだん変わってきたし、演説の声もしっかりしてきた。岸田氏と言えば、安倍氏から政権を禅譲してもらうイメージを持っている人が多いけれど、今回は最初から宏池会が裏で支えた。細田派・麻生派の派閥連合の上に乗っかって岸田氏が政権を奪取したから、これからも両派閥に遠慮しなきゃいけないだろうという見方をする人もいるが、それは表面的なことで、実態は自分の派閥でできます、というふうになっていくと思います」
岸田氏は人づきあいもいいという。
「河野太郎行革相と夕食をともにしたことがあるという国会議員は少ないでしょうが、それとは全く逆です。岸田氏はとにかく酒が好きだし、人づきあいがいい。お坊ちゃんな面はあるけど、政調会長もやっていたし政策にも明るく、意外としっかりしてくるんじゃないかと思います」
岸田氏と裕子さんは、これからどんな話題を振りまいてくれるのか。(AERA dot.編集部・上田耕司)