松本さん考案の「怪獣オレガー」には、次のような特徴がある。中高年に限らず、誰の心の中にも潜んでいる怪獣のようだ。周囲に当てはまる人がいるか、もしくは自分が該当しないかセルフチェックしてみてはいかがだろうか。
【「怪獣オレガー」の特徴】
- 常に主語が「オレガー(オレが、私が)」の人。
- 会議の場で意見を求められたとき、「その通りですが、付け加えると私は~」などと、最後に自分の見解を言わないと気が済まない。
- 基本はオレの話が一番正しい。違う意見は「オレは(相手の意見は)違うと思う」「オレの意見の方がリスクは少ない」など、自分の意見の正当化をする。
- 「オレガー」の意見が通らないと怒る、無視する、いやみを言い、他人の意見を受け入れない。他人が失敗したら「オレのいう通りなら失敗しなかった」という。
- 「オレガー」の意見が採用され、失敗したら「みんなの総意」という。つまり、成功はオレのおかげで、失敗はみんなの責任という解釈をする。
- 自分をアピールしたい傾向が高く、最後に全部持っていこうとする人。だから、周囲に悪い印象を持たれがちである。
- 「オレが(私が)」を多用することは、実は自信の裏返しであることが多く、器の小さい人間である。
- 若い人の新しい試みに対して「若いのに、えらいね!」と言い、「オレがもっと上手くいくようにしてあげる」と割り込む。悪気はない無意識の言動だが、上から目線だし、やりづらいから見守っていてほしいのだが、「オレガー」は察することができない。
もし、セルフチェックに1つでも心当たりがあると思った人は、自分の意見を言った後に「あなたは(みんなは)どう思う?」を語尾につけて、謙虚な気持ちを取り戻したい。
(AERA dot.編集部 岩下明日香)