
漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジテレビ系 水曜22:00~)をウォッチした。
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連続殺人犯LL(自ら火を放ち死亡)を父に持つ大学生エイジ(山田涼介)。その15年前と酷似した猟奇殺人事件が発生し、彼は自分が二重人格ではないかと疑い始める。
もう一人の人格である「B一(仮名)」が、父のように殺人を犯しているのではないか?
序盤は、いつのまにか部屋にあった大金や血まみれの金属バット、ハンカチから出てきた切り取られた耳におびえまくるエイジのターンだ。
知らない間に知り合いだった半グレ集団のリーダー・サイ(尾上松也)に呼び出されれば、焼き肉しながらの拷問大会。
指を切り落とすわ、金づちで股間つぶすわ、22時台とは思えぬグロ演出に、ギブアップした視聴者も多いはず。
見どころは金髪&ポッチャリボディーに全身タトゥーでやたらはりきってる松也くらいでしょ?と、離脱した皆さん。
松也はあっという間に死亡退場しちゃったけど、とんでもないことが始まってますよ。殺人犯の息子でもエイジを見守ってきた優しさあふれる恋人・京花(門脇麦)。
実は彼女こそ殺人犯LLをリスペクトするサイコパスだったのだ。ここで思い知る門脇麦という「闇ならまかせろ」配役。