注目されるのは来季の去就だ。鈴鹿のJ3昇格が叶わなくなり、契約延長は厳しい見通しになっている。また、保有権を持っている横浜FCに復帰する選択肢が考えられるが、来季にJ1昇格したチーム作りを考えると出場機会を得るのは厳しい。
スポーツ紙のサッカー担当記者は、こう語る。
「J3の複数のクラブが獲得に興味を示しているほか、J2のクラブも調査していると聞いています。集客力を期待している側面は当然ありますが、それだけではない。ボールの受け方、ゴール前での動き出し、シュートの正確性など技術は錆びついていない。今季はケガでコンディションがなかなか整わなかったが、万全の状態なら試合の流れを変える力を持っている。他の選手に与えるプラスアルファも大きい」
横浜FCと同じ横浜に本拠地を置くJ3・YSCC横浜、日本代表のFWでかつてコンビを組んだ「ゴン中山」こと中山雅史氏が新監督に就任するJ3・アスルクラロ沼津の動向が、気になるところだ。
報道によると、カズは今季2点目を決めたホーム最終戦後、70歳までプレーすることを目標に掲げたという。常人から考えれば不可能に思えるが、今まで常識を覆してきたサッカー人生を振り返るとその発言は本気だろう。来年はどのクラブのユニフォームに袖を通すだろうか。(今川秀悟)