しかし一方で、ロード氏は若者の読者の関心を引くためだけに、強調しすぎた見出しをつけたり、記事内容を誇張したりすることは避けるべきで、あくまでも100年近くの伝統を誇る「ニューヨーカー誌のトーン」に見合った、質の高いコンテンツを提供することに注意を払っていると語る。
SNS上でも強い存在感を築き上げているニューヨーカー誌であるが、そこで取り込んだ若い読者層をいかに収益につなげて行けるのかが、今後の課題である。(新垣謙太郎)
◆あらがき・けんたろう ニューヨーク在住ジャーナリスト。首都ワシントンの大学を卒業後、現地NGOジャーナリスト国際センターに勤務。その後テレビ局での経験を経て現在フリージャーナリストとして活動中