※写真はイメージです (GettyImages)
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 昼のニュースの後、昼休みをしながら地方の農村の人々が憩うひととき。畦道でお弁当を広げる人、昼時は家にもどる人。それぞれが各地の農村の様子に耳傾けるのどかなひととき。

<天国の友に電話をかけてみる>

 俳句が一つ紹介された。アナウンサーが各地からのお便りを伝える。その声のトーンも昔から変わっていない。あの音楽に乗せて話すと、自ずからお便りの読み方も喋り方もゆったり変わってくる。大相撲中継の男性アナの下手さ加減も目立つ。

 休日明けクレーンを積んだ車に四、五人の電力会社の人たちと管理人さんがやって来た。

 しばらく方々調べて、「ブレーカーが切れてました」。いや恥ずかしい。有線テレビは夏の家のブレーカーに入り込んでいたのに気付かなかった。一件落着。しかし「ひるのいこい」が聞けて幸せだった。

下重暁子(しもじゅう・あきこ)/作家。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、NHKに入局。民放キャスターを経て、文筆活動に入る。この連載に加筆した『死は最後で最大のときめき』(朝日新書)が発売中

週刊朝日  2021年12月10日号

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