カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
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 2021年12月8日、太平洋戦争開戦から80年――お笑い芸人・カンニング竹山さんはある番組をきっかけに、戦争中の世論といま大事にしなければならないことを考えたという。

【アンケート結果】「テレビを見ていて信用できないと思う人」1位は?

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 NHKが太平洋戦争から80年の特集を組んでいて、先週の土日に前編・後編で放送した『NHKスペシャル  新・ドキュメント太平洋戦争』がもの凄いいい番組だったんです。どんな番組かというと、太平洋戦争開戦当時の何百万人という色々な人の日記とかメモとかを全部集めてAIにかけ、いまで言うところのTwitterのつぶやきのような感じに直して軌跡をたどるんです。そのつぶやきは、一般市民だけでなく、政治家や軍、ジャーナリストなどの言葉をとにかくたくさん集めている。

 この番組の視点がやっぱり面白い。当時は日記やメモしかないけど、いまの我々とやってることは実は同じ。いまはインターネットがあるからみんな書き込んでいて、それを誰でも見られるけど、当時は文字で書くしかなかっただけ。それをデータとして集めてAIに入れて、しっかりした形で見せてくれたら、太平洋戦争開戦当時の世論がわかるわけです。そこが興味深かった。

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当時のつぶやきは今の世の中の状況に似ている