「自称コスメ消費量日本一の美容男子」のコピーで活動するたけたろうさんは、次のメイク系インフルエンサーとして外せません。スキルもさることながら、テンポ感がいい。バズるTikTokに共通しているのが、見ていて気持ちがいいかどうか。誰よりも面白おかしくメイクについて発信していて、つい見てしまいます。

 小田切ヒロさんも選んでみました。誰もが知るメイク業界のカリスマによる、毎週金曜日配信のインスタライブは必見です。メイク動画はユーチューブでも鉄板ですが、実際にやってみるとよくわからない部分もありませんか? 質問すれば小田切さんがリアルタイムで答えてくれる。めちゃくちゃ贅沢ですよね。トークスキルもずば抜けていて、配信で紹介したメイクブラシが即完売したりと、ライブコマースの側面もあるんです。

 生配信でファンとのコミュニケーションを盛り上げるポイントが三つあります。一つは、質問力。テレビや動画と違って、双方向の交流ができるのがライブの魅力です。ファンが話しかけやすいように質問したり、「みんなはどう?」とどれだけ呼びかけられるかが肝になります。

 間をコントロールする力も大事です。コメントを読みながら、いかに間を空けずに喋り続けるか。DJが近いかもしれません。

 最後は、感情を2倍にできるかどうか。ご飯を食べたとき、ただ普通に「おいしい」と言うだけだと、生配信ではさみしく見えてしまうんです。身ぶり手ぶりを使いながら、「おいしー!!」と感情を爆発させられる人って、やっぱり強い。私の事務所には約3800人のライバーが所属していますが、「感情を2倍」は絶対に伝えています。

 インフルエンサーが飽和するなかで、「いいね」しかできなかった人とつながれるのが当たり前の時代がきています。臨機応変にコミュニケーションを取れる人が、今後人気者になってくる。インフルエンサー2.0の幕開けです。

■ゆうこすさんが選ぶインフルエンサー10人

壱百満天原サロメ VTuber

超学生 歌い手

ゆべし ユーチューバー

たけたろう TikToker

小田切ヒロ ヘア&メイクアップアーティスト

夏絵ココ TikToker

言葉をひとことも発さず、しぐさだけでファンのコメントに反応する「無言配信者」として一躍話題に

しげんくん ライバー

配信アプリ「Pococha」で踊ったり騒いだりしながら、マシンガントークを繰り広げる。「321」で人気ナンバー1

あの ミュージシャン

タレント、俳優、モデルとしても活躍。「水曜日のダウンタウン」のドッキリが話題になり、認知度がお茶の間に急拡大

いよちゃん モノマネメイククリエイター

サッカー日本代表の浅野拓磨から俳優の小松菜奈まで、あらゆるものまねメイクに対応

村重杏奈 タレント

HKT48出身。ファッション誌「ViVi」のグラビアマガジン「びびぐら」シリーズ第1弾に起用され、重版も決定

(構成/編集部・福井しほ)

AERA 2023年1月2-9日合併号

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