季節先取りの暖かさは長続きしないでしょう。5日から7日は低気圧が急発達し、日本海側では暴風雪や大雪など荒天に。寒気も流れ込むため、再び冬物の出番に。本格的な春はまだ先になりそうです。
季節先取りの気温は1日まで 2日~4日は平年並み
27日、28日は季節が一気に進み、九州では最高気温が20℃近くまで上がったり、東京都心でも27日は今年最高の18.5℃まで上がり、春本番の暖かさになりました。
3月1日は日差しは控えめですが、九州などは引き続き20℃くらいまで上がり、季節先取りの気温が続くでしょう。ただ、九州では朝から雨が降り出し、激しい雨や雷雨の所がありそうです。次第に東へと雨の範囲が広がり、関東も夜は広い範囲で雨が降る見込みです。
季節先取りの気温は、いったん1日までで、2日から4日は平年並みの所が多いでしょう。
5~7日は荒天に 冬の寒さが逆戻りする所も
5日以降は、気温の変化が大きく、また冬の気温に逆戻りとなる所がありそうです。
5日は前線を伴った低気圧が北海道の北で急速に発達し、北日本を中心に荒れた天気になるでしょう。6日から7日には、冬型の気圧配置が強まり、上空1500メートル付近で雪が降る目安のマイナス6℃以下の寒気が、北陸や関東、東海付近まで流れ込むでしょう。北海道と東北の日本海側、北陸を中心に天気が崩れ、北海道と東北の日本海側は雪が降る見込みです。北陸は5日は広く雨になるでしょう。積雪の多い所では、雪解けが進みますので、なだれや屋根からの落雪、低地の浸水など、十分な注意が必要です。6日と7日は山沿いを中心に雪になるでしょう。
なお、低気圧の動きや発達具合によっては、北日本を中心に暴風雪や大雪のおそれがあります。最新の情報はtenki.jpで確認するようにしてください。
一方、太平洋側は晴れる所が多いですが、風が強まるでしょう。5日は関東など「春一番」が吹く可能性もあり「春の嵐」となりそうです。晴れても強風にご注意ください。
5日は南風が吹いて、平年より気温が高くなりますが、6日から7日は北よりの風に変わり、グッと寒くなりそうです。全国的に平年並みか平年より低く、札幌では氷点下の真冬日、関東は10℃を少し超えるくらい、九州では10℃くらいと、冬の寒さが戻りそうです。
ここ数日の暖かさで油断せず、冬物はまだ片付けずに出しておいたほうが良いでしょう。朝晩との寒暖差もまだ大きい時期ですので、体調管理にもお気をつけください。