若手プロゴルファーが活躍する昨今。丸山茂樹氏は、時代の変化を感じる。
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米PGAツアー「シュライナーズチルドレンズ・オープン」(10月6~9日、ネバダ州ラスベガスのTPCサマリン)で、韓国の20歳、金柱亨(キムジュヒョン)が2位に3打差をつけて優勝しました。
8月の「ウィンダム選手権」以来の2勝目です。21歳になる前に2勝したのはタイガー・ウッズ(46)以来だそうですね。いやいや、72ホールボギーなしでね。見事な優勝ですよ。戦いっぷりもスイングも隙がない。一番のストロングポイントはメンタルだと思います。
飛距離はたいしたことないんですけど、ショートゲームとパッティングはすごく上手という評判ですね。でもショットもすごいし、精度も高いので、オールマイティーな感じですね。アイアンショットもキレますし。20歳のときにあんなゴルフができるなんて、想像もつかないですね。
道具の進化もすごいんですけど、僕らの世代がうらやましいと思うのは情報ですよね。いろんな人のスイングの動画が見られますからね。一気に上達するんでしょうね。自分で何でも研究できますから。僕らの時代にも動画があったら、と思いますよ。同じ努力の時間で成果がかなり違うと思います。ただキム君の場合はそれだけじゃないです。素質がないと、とてもあそこまではいけない。すごいと思います。
6月に始まったリブゴルフですが、初代の個人年間王者はアメリカのダスティン・ジョンソン(38)に決まったようですね。年間王者のボーナスを含め、日本円だと約40億円を獲得したとのこと。
素晴らしいじゃないですか。お金のことはいいんじゃないですか? プロフェッショナルですから。得るものを得たいという気持ちでそこへ移籍した訳だから。それはもう本人たちの考え方なんで、いいと思います。
さて、10月1日にアントニオ猪木さんが79歳で亡くなられました。