気象庁は8日、「高温に関する早期天候情報」を発表しました。沖縄~関東甲信では、8月14日頃から「かなりの高温」が予想され、猛暑日になる所が多く、熱中症の危険度が高い状態が続きそうです。お盆期間も、まだ万全な熱中症対策を、心がけてください。
沖縄~関東甲信「高温に関する早期天候情報」
気象庁は、8日「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
それによりますと、沖縄~関東甲信では、今後、太平洋高気圧の暖かい空気に覆われて、気温の高い状態が続く見込みです。特に、14日頃からは「かなりの高温」が予想され、猛暑日の所が多いでしょう。
熱中症の危険度が高い状態が続くため、体調管理に注意が必要です。農作物の管理にも、お気をつけください。
お盆前から「危険な暑さ」が続く
厳しい暑さは、お盆だけではありません。「7日間熱中症情報」を見ますと、お盆前も、沖縄~関東甲信の広い範囲で、一番上のレベルの「危険」な日が続くでしょう。
また、「高温に関する早期天候情報」だけでなく、九州南部と四国地方には「高温に関する地方気象情報」も発表されています。九州南部と四国地方では、15日頃にかけて、高気圧に覆われて晴れる日が多いため、最高気温が35℃以上となる所があるでしょう。
8月中旬にかけて、まだまだ長い期間、熱中症に警戒が必要です。
あると便利 熱中症対策グッズ
夏のレジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。
① ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
② 日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③ 扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④ 冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。
熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。