【第95回アカデミー賞】映画『RRR』から「Naatu Naatu」が<歌曲賞>受賞、<作曲賞>は『西部戦線異状なし』
【第95回アカデミー賞】映画『RRR』から「Naatu Naatu」が<歌曲賞>受賞、<作曲賞>は『西部戦線異状なし』
この記事の写真をすべて見る

 現地時間2023年3月12日に【第95回アカデミー賞】が開催され、映画『RRR』から「Naatu Naatu」が<歌曲賞>、そしてフォルカー・ベルテルマンによる『西部戦線異状なし』のスコアが<作曲賞>に輝いた。

 「Naatu Naatu」の作曲家のM.M.キーラヴァーニと作詞家のチャンドラボースは、ともに初ノミネートでの受賞となった。キーラヴァーニは、「私はカーペンターズを聴いて育ち、今こうして【アカデミー賞】の場にいます」と満面の笑みで語った。カーペンターズの替え歌を披露した彼は、「皆さん、愛しています!」という言葉でスピーチを締めくくった。続けて、チャンドラボーズが、最後に一言だけ「ナマステ」とマイクに向かって話した。同賞のプレゼンターは、ジャネール・モネイとケイト・ハドソンが務めた。

 テルグ語で歌われている「Naatu Naatu」は、英語以外の言語で歌唱された楽曲として、14年前に『スラムドッグ・ミリオネア』の「Jai Ho」が受賞して以来、同部門に輝くこととなった。

 キーラヴァーニは以前、米ビルボードに、【アカデミー賞】でリアーナに会いたいと話していた。そして「私は、世界がこれからさらにインドの歌、映画、物語、文化を受け入れていくことを楽しみにしています。私からだけでなく、仲間のインドのミュージシャンや監督、映画製作者たちからもです」と自身の想いを語っていた。

 映画『西部戦線異状なし』のスコアで、<作曲賞>を受賞したフォルカー・ベルテルマンは、「このような大きな賞をいただけて光栄です」とアカデミーに伝えると、「この映画のために作業をしていた時、母のことを何度か思い出しました。彼女が、度々私に言っていたのは、世の中の人間を変え、思いやりのある世界にしたいなら、まずは自分自身と自分の周りから始めるべきだということでした。そこから学び、どうすれば共に生きていけるかを示すことができるからです」と話した。そして、ベルテルマンは、妻、子供たち、コラボレーター、そしてノミネートされた候補たちに感謝すると、「最後になりましたが……素晴らしい夜にしてくださった、皆さん全員に感謝します」とスピーチを終えた。

 今年の最多受賞は、<作品賞>、<監督賞>、<主演女優賞>を含む7部門に輝いた『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で、続いて『西部戦線異状なし』が4部門を獲得した。