杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat
杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat

■紙の手帳は、目標を実現するのに最適なツール

 受験生も、「合格」という抱負を掲げるならば、毎日ただ漠然と勉強するよりも、「いつまでにこの問題集を終わらせる」「何冊終わらせる」という区切りをつけたほうがいいでしょう。

 そして、終わらせるためには「問題集を1日何ページ解くか」を計算して、内容に応じて時間と量を調整してみてください。

 きっと合格できる可能性が高くなるはずです。

 そして、このような作業に最も適したツールが、まさに、年末になるとあちこちの店で売られている「手帳」なのだそうです。

 最近は、デジタルでスマートフォンのカレンダーに予定を書き込む人が増えていますが、1冊でいいので、紙の手帳を買ってみてください。

 紙の手帳にはいつまでに何をするか日程を決めて書き込み、それを逆算して日割りにし、「今日はどの程度やる」という度合いを書き込みます。

 予定だけを書くのではなく、目標・抱負を具体的に日にちにまで落とし込んで、細かく書き込んでいくには、デジタルより紙のほうが圧倒的に適しています。

■「なんのため」という意義も大切

 また、やることを日付も含めて具体的に細かく設定するのと同じくらい、「なんのためにそれをするのか?」という、意義について繰り返し考えることも大切なのだそうです。

 こちらも、可能なかぎり掘り下げてみましょう。モチベーションが下がって行動するのが面倒になってきても、その「心の深くにある目的」の根幹さえしっかりしていれば、再度やる気がわいてきます。

 新しい目標に対してだけでなく、現在進行形でやっている仕事や育児も、意義について考えてみると、同じく行動を驚くほど変えることができるそうです。

 たとえば、昨年は子どもを叱ってばかりいたとします。

 しかし、そうした行動の根本的な目的が、「子どもを成長させるため」なのだとしたらどうでしょうか。

 叱ってばかりでは子どもは萎縮してしまうし、親子関係もギスギスしてきます。そこで、今後すべき行動を、良いところを見つけて伸ばしていく方向にシフトチェンジしていくことも重要だと気づきます。

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