料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「大人のお好み恵方巻き」。
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節分の食べ物といえば恵方巻き。近頃はたっぷり具が入った太巻きが主流のようですね。私は小さい頃、干瓢やキュウリが入った母の細巻きが好きで、黙々とかぶりついた思い出があります。
今回はご家庭にある材料でアレンジできる、大人好みの3種の恵方巻きをご紹介しましょう。
ひとつは缶詰のツナとコーンのマヨネーズ味に梅干しの酸味を加えたもの。ツナは水気を切って具材と混ぜ合わせてください。
次は人気の納豆巻き。ホウレンソウの代わりに小松菜を使ってもいいですし、たくあんなど漬物を巻いてもおいしいですよ。
最後はゆで卵に発酵調味料のコチュジャンを混ぜた韓国風。甘辛い味がお好きな方におすすめ。
準備ができたら巻き簀を使って巻いていきます。海苔はザラザラした面を上にし、酢飯を広げてください。具材をのせてくるっと巻き、しっかりと手で締めます。
今年の恵方「北北西やや北」に向かって、無病息災を願いながらかぶりつきましょう!
(構成/沖村かなみ)
◆大人のお好み恵方巻き
【材料(6~8人分)】米2カップ、合わせ酢(酢大さじ2と1/2、砂糖大さじ1、塩小さじ1/2)、海苔6~8枚、A(ツナ1缶、梅干し1個、マヨネーズ大さじ1、コーン水煮50g)、B(ゆでたホウレンソウ1/2束分<ざく切り>、納豆1パック、醤油大さじ2、和辛子大さじ1、鰹節適量)、C(ゆで卵2個<みじん切り>、ネギ1/2本<みじん切り>、コチュジャン大さじ2、白ゴマ大さじ1)
【作り方】(1)炊き上がったご飯に合わせ酢を加えて混ぜ、6~8等分にする。(2)ABCをそれぞれ混ぜ合わせる。(3)巻き簀の上に海苔をのせ、手前1cm、奥3cmあけて酢飯を広げる。(2)をそれぞれ真ん中にのせて巻き上げ、これを3種類作る。(4)食べやすい長さに切り、器に盛る。
【ワンポイントアドバイス】
合わせ酢は温かいご飯に少しずつ加え、しゃもじで切るようにして混ぜる。
巻き簀の手前を持ち上げてひと巻きし、指先に力を入れて握って締める。
※週刊朝日 2022年2月11日号