そしてBさんはこう不安を口にした。

「新規感染者数がきちんと把握できていないのではないか。クラスターが高齢者施設で起こっているのですが、入力遅れで公表もまだできていません。私は感染者のフォローが仕事ですが、1日中、電話にかじりついて、時間の感覚もないくらいです。先日は意識が急になくなり、自分で何を言っているのかわからなくなった。過労死するスタッフが出てもおかしくない状態です」

 日本維新の会所属の国会議員がこう懸念する。

「今回の膨大な入力遅れは恥ずかしい限り。コロナ対応に関連し、吉村知事と松井市長はテレビ露出を増やし、支持率をあげてきた。衆院選でも自民党の候補は『吉村知事はよくやっているので悪口が言いにくい』と苦笑していた。しかし、そんな神話もそろそろ限界かもしれません」

「第 6 波を想定して準備をしてきた」と繰り返してきた大阪府の吉村知事だが、いよいよ医療崩壊の日が近づいてきた。

(AERAdot.編集部 今西憲之)

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