現在放送中のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」出演で大きな話題を呼んでいる川栄李奈さん。もともと「朝ドラ」好きの作家・林真理子さんも、「特に今回は大好き」と大絶賛。ふたりの対談では、撮影の裏話を明かしてくれました。
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林:川栄さん、こんにちは。「カムカムエヴリバディ」は、もうクランクアップなさったの?
川栄:いえ、まだです。
林:お忙しいところすいません。
川栄:いえ、とんでもないです。
林:「カムカムエヴリバディ」大好きで、3人のヒロインって、「朝ドラ」史上初めてだそうですが、私、「安子」さん(上白石萌音)のときからずっと見てますよ。きょう(2月下旬)も朝起きて7時半に見てきました。
川栄:ありがとうございます。
林:「朝ドラ」って録画して見るものじゃないと思ってて、毎朝楽しみにしているから、7時半少し前にはパチッと目が覚めるんです。そして「朝ドラ」を見て、朝ごはんを食べると、幸せな気持ちになる。「朝ドラ」はいろいろ見てるけど、特に今回は大好き。
川栄:わっ、うれしいです!
林:「安子」さんのときは、戦争をはさんでるから悲しくて泣いちゃうシーンも多かったけど、「安子」さんにも、お母さんの「るい」さん(深津絵里)にも足りなかった明るさが、孫の「ひなた」ちゃんにはあり余るほどありますよね。おばあちゃんもお母さんも得られなかったはつらつさと家庭の幸福を、いま「ひなた」ちゃんは持っているという感じ。
川栄:台本をいただいたときに、なんて明るい子なんだって思いました。「るい」さんと「錠一郎」さん(父親、オダギリジョー)の愛情を全身に受けて育ったんだろうなという、自由ではつらつとした元気な「ひなた」が演じられたらいいなと思っていました。
林:はつらつとしていて、全身からエネルギーがあふれている感じの「ひなた」ちゃんの登場で、朝から元気をもらいますよ。
川栄:「ひなた」がいるから周りも明るくなって、見てくださる方も元気にお仕事に行ければいいなと思っていたので、そう言っていただいてうれしいです。